長生きして欲しいということは、どの飼い主もいちばん願っていることではないでしょうか。
あまり過保護に育てるのは良くないですが、「健育」ということを常に考え、より健康に、少しでも長生きさせてあげられる工夫と努力を飼い主は怠ってはいけないと考えています。
ストレスを極力軽減させる
犬は人間よりもストレスに対して敏感だと思います。
どのような形で問題が現れるかは個体差がありますが、胃腸に障害が出る子、免疫力が低下する子、皮膚に問題が出る子、精神的にダメージを受け食欲減退や衰弱がみられる子など、ストレスはさまざまなマイナス要素になり得ます。
これらが長期にわたって続くと大きな病気にも繋がりますし、高齢犬でしたら回復する力も弱いので、寿命を縮めることにもなります。
しかし、ストレスをかけない暮らしなど可能なのでしょうか? それは不可能だと思います。人と暮らすためにはルールに従い、時には我慢することも必要でしょう。
それならポイントだけでもおさえて、工夫できることは工夫して、できるだけ快適に過ごさせてあげるということ。
時間のリズムを極力崩さない
犬は習慣性の強い動物で、体内時計も かなり正確です。
散歩、遊ぶ時間、食 事、etc……。
いつも時間が決まっているからこそ平常心で待てますし、その時間を楽しみにしています。
ところが、「今日は無いのかなぁ ? いつなんだろう……」このような感じになると、ストレスがかかるというわけです。
飼い主の生活リズムに合わせるのは構わないので、できる範囲で時間を決めてあげることが大切だと思います。
コミットを途中で変えない
たとえば、子どもが産まれた、新しい犬が増えたなどで、これまでと接し方が変わったり、スキンシップが極端に減ったりすれば、当然ながらストレスがかかります。
わかっていても、つい気づかぬうちに変化させてしまう飼い主は少なくないでしょう。コミットを途中で変えない、一貫した態度と状況を犬に対して持つことを心がけるべきです。
相性の悪い犬と不必要に会わせる、遊ばせる、などもドッグランなどでよく見かける光景です。犬にとってはまったく楽しくありません。
神経を使って、 どっと疲れるだけです。何よりも、相性の悪い犬とはアクシデントに見舞われることもありますから、配慮してあげてください。
適温環境作りを心がける
暑さは熱中症はもちろんのこと、心臓、 呼吸器に負担がかかりますので、十分な注意が必要です。
寒さは抵抗力を低下させ、さまざまな病気を誘発するかもしれません。もしあなたの犬が免疫介在性の持病がある場合(未発症で潜伏してる場合も)、冬の保温はとても重要になります。
適度な運動ができる生活を
運動不足は筋肉を衰えさせ、関節疾患を発症させたり、悪化させることが考えられます。
精神的にはストレスが溜まりますので、エネルギーを持て余し、粗暴な振る舞いや自傷行為など、問題行動を起こすケースもあります。
反対に過度な運動は、怪我や病気に繋がったり、苦痛に感じてしまうこともあります。犬が寝たきりになるとどうなるかご存知でしょうか。
短期間で内臓の位置や形に変化が生じさまざまな 合併症を引き起こします。
それでは寿命を縮めることになってしまいます。「適度な運動」はとても大事な健康のバロメーターです。
長寿になるための下地
幼少期から2歳頃までの若犬期に、いかに良質な成長をしてきたかが非常に大切だと思います。
犬は人間の寿命の6分の1程度ですから、サイクルがとても早いです。悪い生活習慣はあっという間に悪い体質を作り、それがベースとなってしまいます。
6歳を過ぎたら定期的に検診を
少なくとも半年〜8ヶ月に1回は、獣医師で診てもらうことをおすすめします。血液検査だけでも構いません。
早期に数値の異常を知ることができれば、本格的な病気になる前に生活習慣を改めることができます。
とくに高齢になってから気をつけたいのが、腎機能、肝機能、免疫系です。
良質な食事と運動
◉成長期・2 ヶ月~12 ヶ月
自由運動を中心に、よい季節でしたら、たっぷりと外気浴(日光浴)をさせてあげたい時期です。まだまだ骨格ができ上がっていませんので、体重差のある犬と激しく遊んだり、長時間の引き運動は絶対にやめてください。
良質なパピーフードを基本とし、4ヶ月あたりから若干のトッピングはよいと思います。
注意したいのが、成長期に手作り食を与えるのは栄養バランスが難しいので、ドッグフードに頼るのが無難です。一部の栄養素が不足していたり、過剰摂取するようでは健やかな成長は望めません。
◉成犬期・12 ヶ月~2歳半
骨の成長もそろそろ止まり、力強くしっかりしてくる頃です。成長期の頃よりもたくさん運動して良いでしょう。散歩の距離も延ばすなどして、筋肉を鍛えてあげてください。
筋肉ができてくると、食欲も増し、ますます逞しくなります。自由運動において運動機能が上がると、オーバーワークになりがちなので、ほどよいところで飼い主さんが終了させてあげるよう目配りをお忘れなく。
食事内容はパピー用からアダルトに切り替え、好みに合ったトッピングを。
◉充実期・2歳半~7歳
骨格が完全にでき上がり、筋肉も発達し、体幅や胸深が十分なまでになり、いちばん充実している良い時期です。精神的にも自信に満ち、落ち着く子はこの辺りの年齢からではないでしょうか。
運動は健康体でしたらたっぷりさせてあげましょう。登り坂で負荷をかけた散歩などがおすすめです。下り坂で走らせることは、肩や肘の関節に故障が発生することもあるので、避けてください。
食事内容は特に変化はありませんが、充実期を過ぎたらこれまでよりもウエイトオーバーになりやすいので、様子を見ながらフードの量を加減したり、ローカロリーのフードに変更してみましょう。ウエイトオーバーは、足腰の負担を考えると老後のためにも避けるべきです。
◉初老期・7歳~9歳
歳をとったかな? と感じさせる年齢に入ります。
健康な子は特に食事を変える必要はないでしょう。食欲があるようでしたら、肥満にならない範囲でたくさん食べればよいと思います。
運動は自由運動と少しの散歩で十分です。若い頃の半分程度の運動量でしょうか。
初老期あたりからは温度変化に弱くなります。夏の熱中症、冬の寒さで抵抗力を落とさないように注意してあげてください。
◉高齢期・9歳以降
足腰が弱り、内臓機能や消化吸収が衰えてきます。
下痢をしやすい脂質の多い食事は避け、運動は犬の意思に任せましょう。眠る時間も長くなると思いますので、睡眠時間は十分に確保してあげてください。
体調の変化を見逃さないように、食べる量のチェック、グルーミングもしっかりして、もし異変が見つかったら早急に動物病院で受診を。
このあたりの微妙な年齢から、寿命が延びるかどうかは早期発見がポイントになります。愛犬をよく観察して、スキンシップも欠かさないようにしてください。もしもうちの子が今夜旅立っても…… 後悔がないように、とは言えませんが、心を尽くして接してあげましょう。
執筆:dot LIFE 編集部
長寿コラム
長生きして欲しい。それは、どの飼い主もいちばん願っていることではないでしょうか。
長生きとは、犬と生きるとは。
ここでは夜の呟きに似た「長寿夜咄(よばなし)」をひとり語りでご披露しましょう。
提案したいのは
「コラーゲン」補給
獣医師との「5年」に及ぶ共同研究により、
その健康維持の効果を確認しました。
骨・軟骨・毛・皮膚などは、毎日少しずつ、
新しく作り変わっていきます。
98%の愛犬が食べ、83%の方が健康維持の効果を実感(※)
Ta-Ta(タータ)の意味は「またね、明日ね」。 それは未来が続いていくことを願う、やさしい言葉です。
※ 同成分を3ヶ月与えた際のアンケート結果(飼い主様267名,312匹)
※ 早くて1ヶ月、遅い場合は3ヶ月ほどかかります。ぜひ3ヶ月継続してお使いください。